6月といえば「6月4日の虫歯予防デー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。現在では、6月4日からの1週間(6月10日まで)が「歯と口の健康週間」と定められており、全国で様々な啓発活動が行われています。
今回はこの健康週間にちなんで、当院のメルマガでも反響の大きかった「タバコとお口の関係」について、一歩踏み込んでお話ししたいと思います。
タバコの煙が直接・間接的にお口に与えるダメージ
タバコの煙や含まれる有害物質が、お口や身体に悪影響を及ぼすことは広く知られています。具体的には、以下のように「直接的」「間接的」な2つのルートでお口を蝕んでいきます。
- 直接的な悪影響:歯の表面の汚れ(ヤニ)
タバコを吸うと、歯の表面に「ヤニ(ニコチンやタール)」が付着します。このヤニは表面がザラザラしているため、プラーク(歯垢)や歯石が非常に着きやすい状態を作ってしまいます。結果として、お口の中の細菌が増殖しやすい環境が整ってしまいます。 - 間接的な悪影響:歯ぐきや粘膜の機能低下
有害物質が歯ぐきや口の粘膜から吸収されると、体内に以下のような不具合を引き起こします。
- 毛細血管の収縮: 歯ぐきの血流が著しく悪化します。
- 酸素不足: 組織に十分な酸素が行き渡らなくなります。
- 免疫機能の不具合: 細菌と戦う白血球の働きが低下します。
- 粘膜組織の再生力の低下: ダメージを受けた組織の治りが悪くなります。
これらが重なり合った結果、歯周病の原因菌が爆発的に繁殖し、歯の周りの組織(歯槽骨など)を破壊する炎症が急激に進行してしまうのです。
喫煙者の最大の罠:「自覚症状が出にくい」
歯周病が進行しているにもかかわらず、多くの喫煙者の方が「自分は大丈夫」と思い込んでしまいます。ここに、タバコの最も恐ろしい罠があります。
本来、歯周病が進行すると、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの時に出血したりして異変に気づきます。しかし、タバコを吸っている方は毛細血管が縮んでいるため、歯ぐきが赤く腫れず、出血もほとんどしません。
見た目は繊維化して硬く、赤黒い状態になっているため、一見すると「悪化しているように見えない」のです。
「気づいた時には遅かった…」を防ぐための予防歯科・定期検診
症状が出にくいため、確実に見えないところで歯周病は進んでいきます。「歯がグラグラしてきた」と異変を察知して来院された時には、すでに骨が溶けており、抜歯せざるを得ないケースも少なくありません。
そうした悲しい事態を防ぐためには、症状がなくても通う「定期検診」と「プロによるメンテナンス」が不可欠です。
当院では、歯の表面についた頑固なヤニや歯石をキレイに除去するだけでなく、マイクロスコープや精密な検査を用いて、見えない歯周病のサインを早期に発見します。
また、歯科医院の観点からも、患者さんの未来の健康のために「禁煙」をお勧めし、サポートを行っています。お口のことで気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
▼当院の予防歯科・定期検診について詳しくはこちら




